Release Date 2026.01.05
年頭所感
令和8年 年頭所感
丹後織物工業組合
理事長 田茂井 勇人
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、ご清祥のうちに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
平素は丹後機業の振興発展に、また丹後織物工業組合に対しまして、格別のご指導ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
顧みますと、昨年は世界情勢の不確実性が高まる中、為替の円安基調による原材料・エネルギー価格の高騰、物価高騰や国内和装市場の縮小、消費者価値観の変容など、産地を取り巻く環境は一層厳しさを増した一年でした。さらには、織物従事者の高齢化に伴う技術継承、織機等の老朽化などの課題克服の道程も長く険しく、非常に厳しい状況が続いています。しかし、その一方で持続可能性への意識の高まりや伝統技術を現代の創造価値として再評価する動き、海外ブランドとの協働など、丹後の技術と美意識が新たな注目を集める機会も確実に広がっています。千年以上にわたり、織りの文化を継承してきた丹後の地にとって、これは新たな飛躍への兆しであると強く感じています。
そのような中、組合の新たな取り組みとしてオープンファクトリーと組合員の様々な製品をご覧いただきご購入いただけるタンゴオープンセンターを開設してから、1年半が経ちました。まだまだ認知度が十分とは言えませんが、徐々に来場者も増えつつあり、「絹織物といえば丹後」「消費者に感動を与える商品が生まれる産地」「クリエイティブな商品づくりが可能な産地」として、国内外の流通業者・デザイナー・バイヤーから消費者まで、多くの方々が訪れたくなる丹後を実現するべく本年も取り組んでまいります。
また、組合の共同加工施設においてもシルク業界に高品質で安定した製品を供給するために老朽化した設備の更新を進め、さらには加工技術の研鑽・向上を図り、丹後のみならず日本の和装産業、繊維産業を支える施設としての使命を果たしてまいる所存です。
本年も、産地が長い歴史の中で培ってきた技術と精神を大切にしながら新たな創造と挑戦を重ね、丹後織物の可能性を広げていく一年としたいと存じます。関係各位のなお一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆さまのご健勝とご発展を心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
