THE SILK in Tango Kyoto Japan 丹後シルク

THE SILK > シルク技術 生地加工 > サニーライク加工|生地の黄変防止

白い生地を白いまま保つ
黄変防止の仕上げ加工

 シルク白生地の黄変速度を遅らせ、生地が持つ白の美しさをできるだけ保つ仕上げ加工です。初期白度に近い状態を出来る限り長く保つことを可能にしました。スポットライトなどの色焼け防止にも効果があります。白生地、襦袢、衿、ブライダル関係などに多く利用されています。
 黄褐変の防止加工をしてありますので、カーボンアーク照射、直射日光照射、室内放置のいずれの条件下においても顕著な効果ががあります。シルク本来のソフトでしなやかな風合いを保ち、防カビ効果にも優れています。

白無垢の生地の白さが失われることを防止

 京都・丹後地方で多く生産されている和装白生地は、最終製品ではなく、きものに用いられる生地です。糸の段階から製織、精練など、分業された多くの工程へ経て、織元から生地問屋へ卸されたあと、生地を寝かせる期間があります。この時、光やガスなどの影響によって、白い生地は徐々に黄変、黄ばんだ印象になってしまいます。この黄変からシルクの白生地を守り、より美しく保つことができるよう開発されたのがサニーライク加工です。

専用の薬剤と乾燥で生地を保護

 白生地を専用の薬剤にくぐらせ、乾燥させることで生地を光・ガスから保護し、黄変を防ぎます。乾燥工程が大きく分けて2つあり、生地の特性等によって最適な乾燥を選びます。水を通ると落ちる加工です。
 特にブライダル関係、白無垢の生地が黄変してしまうことは非常に問題でした。生地は白ければ白いほど焼けが早いため、純白であることが必須の白無垢に最適な加工です。その他、百貨店などで展示品にスポットライトが当たることによる黄変や、昨今では石油ファンヒーターなどによるガスでの黄変もあり、これらの環境から生地を守ることに活用されています。
 また、白生地だけでなく、先染めの色がついた商品に加工する場合もあります。

生地の黄変

白生地本来の色と、光・ガス等によって黄変した色

生地黄変前
生地黄変前
生地黄変後
生地黄変後

INFORMATION

加工名 サニーライク加工(黄変防止加工)
対応素材 シルク
用途展開 和装白生地・襦袢・衿・ブライダル関係 等
対応生地幅 16〜45cm 小幅正絹化で対応
45〜160cm 染色加工課で対応
最小ロット なし(何cmからでもお問い合わせください)
納期目安 約4日(生機からの場合、約1週間)

ご相談項目

下記についてはご注意いただき、一度ご相談ください。

  • 基本的に生地の保存期間の黄変を防止することを目的とした加工です。生地の染色後はこの加工は落ちます。
  • 絵付け前に水・湯をくぐらせず、ダイレクトに行う場合、青花がにじむ場合があります。

お問い合わせ

丹後織物工業組合 加工場

〒629-2502 京都府京丹後市大宮町河辺3188番地

小幅正絹課(16〜45cm幅)
TEL 0772-64-2490 FAX 0772-64-2492

担当/西馬良樹

染色加工課(45〜160cm幅)
TEL 0772-64-2493 FAX 0772-64-4994

担当/山下雅基